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IHとガスコンロ②
【IHとガスコンロ②】
オール電化の流行と共に、ガスコンロから、IHクッキングヒーターへと転向されるご家庭が増えています。
2つの機器の特徴とメリット・デメリットと、について書きたいと思います。
・ガスコンロとIHの違いについて
《IHの特徴》
IHクッキングヒーターは、電力により加熱します。
火やガスを使わないので、安全性が高く、お年寄りや子供にも安心です。 また、調理後は、プレートを拭くだけなので、お手入れが簡単なことが特徴です。
《ガスコンロの特徴》
ガスコンロは、火を起こし、加熱します。 ですので、火災の原因にもなりやすいと言われています。
また、ガス漏れによる事故も起こる可能性もあります。 しかし、火を使って作る中華料理や炒め物は、より美味しく作ることができます。
また、昔からガスコンロを使っていて慣れている方は、”ガスコンロの方が使いやすい”と思うかもしれません。
・電気代は違うの?
ガスコンロからIHクッキングヒーターへと交換した場合、どのくらい電気代がかかるのか気になりますよね.
IHクッキングヒーターの電気代は、4人家族で標準的なメニューを毎日調理した場合、1ヶ月で約900円程度と言われています。
ガスコンロからIHへと交換した場合、ガス代は減りますが、電気代は増えます。
逆に、IHからガスコンロにした場合は、電気代は減りますが、ガス代は増えてしまいます。
ということから、トータル的には、そこまで大きな振り幅はあまりないことがいえますが、ガスコンロの電気代に関しては、ガスの種類が何なのかなど、様々な条件や環境によっても異なってきますので、お住まいになる地区が、都市ガスなのかプロパンガスなのか。。。との違い一つでも、ガス代は大きく変わってきます。
・メリット・デメリットについて
《IHクッキングヒーターのメリット》
トッププレートがフラット構造なので、掃除がしやすい。
IHクッキングヒーターは、平たいプレートであるため、清掃性の面では1番です。 汚れをさっと拭き取ることができるので、”焦げがこびりついてしまった、、、ということが少ないです。
清潔な環境を維持することが、ガスコンロより楽になるかと思います。
ただし、トッププレートと鍋が接触して調理をするため、使用するにつれて天板が黒ずんできたり、傷ついたりすることもあるので、注意も必要です。
最近では、そのトッププレートを保護してくれるものがネットでも販売されているそうですので、お悩みの方は一度試されてもいいかもしれません。
IHクッキングヒーターは火を使わないため、熱気が部屋に充満しにくく、夏でも快適に調理をすることができます。
IHコンロの最も大きなメリットは、火を使わないことです。火を使わないことで、安全性が高く、小さい子供がいるご家庭でも、危険を回避することができます。
IHクッキングヒーターは、換気扇が汚れにくいと言われています。 実は、ガスコンロは、炎の上昇気流があるため、換気扇で確実に吸い込むことができます。
そのため、換気扇の強さが同じであれば、IHクッキングヒーターは、換気扇で吸い込まれない煙が多くなり、室内に充満してしまいます。 IHクッキングヒーターを使用する場合は、換気扇やレンジフードなど、換気をする設備に注意が必要です。
《IHクッキングヒーターのデメリット》
IHは、電磁調理器で、プレートが平面なので、使用できる調理器具が限定されます。 近頃は、幅広く対応した調理器具も登場していますが、価格が高く、種類も少ないのが現状です。
また、今までガスコンロを使っていた方は、カスコンロ用のものが使えなくなるので、余分な出費がかかってしまいます。
IHクッキングヒーターの危険性としては、火が出ないので、ついうっかり、パネルを素手で触ってしまい、火傷をしてしまった・・・、なんてことも起こる可能性があります。
炙ることができないので、焦げ目をつける料理や、直火を必要とする料理には不向きにはなってしまします。
IHは、プレートと調理器具が接していないと、熱が伝わらない仕組みになっています。ですので、ガスコンロように、鍋を振って調理する料理はしにくく、炙ったりすることもできません。
しかし、最近では、鍋振りに対応したIHも発売されています。
《ガスコンロのメリット》
ガスコンロの場合、ゴトクがあるので、鍋と天板が直接接触しないため、トッププレートの維持という点については、傷つかない・汚れにくいという特徴があります。
IHクッキングヒーターの場合は、ゴトクがないので、鍋を直接ガラストップにこすることになります。 ガラストップに残ってしまった汚れを、こすることで、汚れをガラストップにすり込んでしまうので、トッププレートに汚れや傷が目立ってしまいます。
ゴトクやグリルは分解して、そのまま食器洗い乾燥機でも洗えます。 また、停電の影響を受けないという利点があります。
ガスコンロは、電気を使用していないので、停電したとしても、使用することができます。
停電すると、全ての電気が使用不可となります。 ですので、あまり起きることはないかもしれませんが、停電したときは、電気とガスが別になっていたほうが、便利という場合もあります。
ガスコンロのメリットとして、対応する調理器具がたくさんあるということがあげられます。
たいていの調理器具は、ガスコンロで使用することができます。以前がどちらを使ってあったとしても問題なく使用可能です。
また、ガスコンロは、炎が 鍋全体を加熱するので、すぐに鍋肌が広い範囲で高温になります。
IHクッキングヒーターの場合は、鍋底しか熱くなりません。 ガスコンロは、ある程度距離を離しても熱を加えることができ、鍋底と鍋肌の温度差が少ないので、食材を入れた後も温度が下がりにくいので、炒め物も美味しく仕上がります。
チャーハンならパラパラに、野菜炒めならシャキシャキに仕上げることができます。
鍋を振って、調理したり、炙って調理する料理のときも活躍してくれ、細かい火力調節もできます。
この使い方に慣れてある方は、IHになると、非常に不便さを感じるかもしれません。
ちなみにこの内容は、私が自宅のキッチンでガスコンロを選んだ理由の大きなポイントでした。
数回友人宅で試しにIHを使用させてもらいましたが、やはり数回では使い慣れず、何品もバタバタ作っていると、ついガスコンロの使い方で調理をしてしまい、いつも普通にササっと作れていたお料理でも、手間がかかってしまいました。
引っ越してバタバタしている中で、毎日するお料理が滞ると、育児も家事も大変さが増すかな、、、と思い、慣れているガスコンロを選びました。
(これはあくまでも私の個人的な習慣による見解です。ガスコンロを絶対的にお勧めする内容ではないのでご了承ください。お料理される方と相性が良いほうを選ばれることをお勧めします。)
《ガスコンロのデメリット》
火が出るので、小さい子供やお年寄りがいる場合は危険かもしれません。 ガスコンロは、火を使って調理をします。
気をつけていても、危険がないとは言い切れません。 最近では、高齢化が進んでいるため、お年寄りが暮らしやすい安全な環境が必要になってきます。
IHクッキングヒーターに比べると、掃除がしにくいという欠点もあります。
ガスコンロのお掃除は、コンロ自体が突起物があり、平らではないため、掃除がしにくい場所です。 そのため、油汚れが、こべりついたままになりがちな場所です。
しかし、最近のガスコンロの天板も、ガラス製などのフラットなタイプが登場してきました。
IHクッキングヒーターのように、サッと一拭きというわけにはいきませんが、お料理をするたびに普通に拭き掃除をすれば、汚れてもわりと楽にお掃除することができます。
また、油の飛び散りは、ガスコンロもIHクッキングヒーターも同じです。 鍋から調理用の油が飛び散るのは、食材の水分量と油の温度によって決まります。
つまり、同じ条件の中で揚げ物をするなら、実はIHクッキングヒーターとガスコンロは油の飛び散る量は一緒なのです。
使用時しているときは、まわりが熱くなり、夏場は暑さが増すことも欠点かもしれません。(その代わり冬は暖かいです)
ガスコンロは火を使うため、熱い空気がキッチンだけでなく、隣の部屋にも充満しがちだと言われています。
しかし、この内容につきましては、弊社の建てる住宅では、昼間の熱のこもりがあまりなく、もともとが夏でも涼しいので、IHよりは。。。といったぐらいで、そう感じないと思います。
《まとめ》
ガスコンロとIHには、どちらもメリット・デメリットがあります。 IHクッキングヒーターは、炎が出ないので、安全で、子供でも安心して使うことができます。
一方、火の危険性や火の正しい使い方に慣れることが大切だと思われる方もいらっしゃるかと思います。
火は、”熱い”、”危ない”といったことを感じることができるので、五感が発達するといわれています。
子供達は、その見た目こそ小さくても学ぶ力を沢山秘めてます˚✧₊ こうしたことからも、火のある日常生活を子供達に教えることも、大切なことです˚✧₊
しかし仕様や用途から、ご自宅にIHを選ばれた方でも、バーベキューやキャンプで火の取り扱い方も学べますので、やはり毎日の生活スタイルに合わせて、ご自身と相性が合うものを選ばれたら良いと思います。
コンロもIHも次々と新しいものが出ていますよね。ラジエントヒーターをお使いの方もいらっしゃるかと思 います。 また、様々なお料理が格段に美味しくなるお鍋等もあります。
我が家でも使っていますが,
画像にあるフランスが誇る人気の鋳物ホーロー鍋「STAUB(ストウブ)」
お鍋のサイズによってはIHに合わないものもありますが、ストウブはガスの直火、IH(100V・200V)やオーブンなど全ての熱源に対応しています。
高温にも対応したフタのノブ(つまみ)はオーブン調理も可能です。(250度まで対応可)
こういったどちらにも対応した優秀かつオシャレなお鍋もたくさんありますので、メリットデメリットから、自分たちのライフスタイルにピッタリの方を選びやすくなってきていることは嬉しいですよね°˖✧
自分たちの目的や、必要としている機能に注目し、しっかりと比較して選べば、そのご家庭にぴったりの相性の住宅設備を選ぶことができ、快適なお家生活が実現できるかと思います。